ヒーリング・ラブという名前は、どうやってつけられたか? 

ヒーリング・ラブという名前を考えたのは実は僕だけれど、どうもピンと来ていないところがあり。

それは1981年くらいだったのだと思う。
ニューヨークのチャイナタウンでマンタック・チア先生がタオイスト・ヨガという名前で様々なタオの瞑想や気功などを教えていた。
その一つの題材として、タオイスト・シークレット・セクシャル・カンフーという名前で卵巣呼吸と睾丸呼吸などを教え始めていた。
僕は、ニューヨークの広告代理店で働き始めてまだ数年。
当時は、実際に映画の「クレーマー、クレーマー(Kramer vs. Kramaer)」のような感じで広告界はうんとエキサイティングだった。

マンタック・チアが、自分のやっていることをもっと広告したいというので、僕が広告代理店に勤めていると聞いて、助けて欲しいと言ってきた。
新米はなぜか、なんでも知っている感じになるのと、確かに新米は勘が冴えていることも、全く勘違いの時もある。
僕は広告の新米で、しかもニューヨーカーとしても新米だった。
実際にビレッジボイスやソーホーニュースに掲載したりもして集客したけれど、広告ではなく本を書くことに集中するべきだと強く提案。
そして名前も変えるべきだと提案。
「リビング・タオ」か「ヒーリング・タオ」が良いと提案。
リビング・タオはすでに使われていたので、ヒーリングタオに決定。
その頃は、ヒーリングという言葉が今のようには軽い感じではなかった。
ロゴも提案してけれど、彼は陰陽マークを使いたいという強い希望でかなり中国的なエソテリックなものになった。

そして、タオイスト・シークレット・セクシャル・カンフーという呼称も変える必要があると強く提案した。
まあ日本語に訳してしまうと仙術性的秘術功夫法になってしまうのかな。
これでは、いったいどんな人が集まってくるのか、怖い。
そこで僕は「ヒーリング・ラブ」を提案。「ヒーリング・ラブ 睾丸呼吸と卵巣呼吸」ということになった。
そのころは、瞑想や気功、太極拳に集まってくる人は80%くらいが男性だった。
それがいつの間にか気がついた頃には女性が多くなってきた。

ヒーリング・タオもヒーリング・ラブという名前も、実は満足していない。
なんかもっと良い名前がないかとずうっと考えてきているけれど、思いつかない。
僕自身、卵巣呼吸という本も出して台湾でも出された。
今は、まあ名前はこれで良い。でも内容がもっともっと進化しているということが大切だと考えている。

ヒーリング・ラブは、セックスのこととか女性性についてとか精力についてとか思われることが多いけれど、そうではないと考える。生命力への考察、セクシャリティへの解放、そして社会性のあるテーマだと考えている。

そう意味では、確かにラブ(愛)についてのことではある。けれど日本語でラブというとどうもピンとこないという感じも持つ。

ヒーリング・ラブをいう名前をつけてから、そろそろ40年になる。
とても大切なテーマを取り扱っている。
同時に特に日本語では、スムーズに説明することが難しい。

それは、個々いろんな形で身体的にも心情的にも社会的にも抑え込んでしまっているところがあるからだ。

そこをもう一度見直して、活性化していくという方法でもあり、生き方でもある。

考えてみると本当に大切なことは、結構名前をつけることが難しいのかもしれない。
昔から伝わってきたメソッドでもあり、哲学なのに、適切な名前が昔からみつかっていないようだ。

TaoZenでは、現在、ヒーリングラブという名前でレベル1からレベル3まであります。
レベル1が基本です。それだけでも本当にいろんな発見や変化がみられます。

 

画像は「友人のインドのアーティストSheyna Baigが描いた可愛いガネーシャ」

2018-08-06T18:45:29+00:00 2018年08月06日|